2010年04月07日

富良野塾が26年の活動に終止符

2010年4月4日、脚本家の倉本聰先生が主宰する「富良野塾」が閉塾した。1984年4月6日に開塾してから実に26年。374名に及ぶ卒塾生を世に送り出した。中には途中で塾を去った若者もいる。作業中に指を切り落とした者も7人いる。しかし誰一人として富良野塾に恨みを抱いている人間はいないと思う。

それに対してTNSは、どうか? これまでの18年間で550名を超える人間が卒業している。だが、そのうち何人が本当に満足しているのか甚だ疑問である。もしかしたら1割。いや、それより少ないかもしれない。そのぐらい他人を満足させ、感謝されるまでになることは難しいと感じる。

富良野塾は授業料不要。農作業で生活費を稼ぎ、共同生活をしながら演技や創作を学ぶ。それに倣いTNSも授業料は取らず教室代や光熱費だけを受講生全員で賄うという方式を取った。さらに教室代は就職後の後払いも可。指導は毎日、深夜24時まで受けられる。

よくそんなことを毎年続けてきたなと我ながら感心する。当然、お金や時間以外にも失ってきたものは多い。何のために、ここまで意地になってやっているんだろうと考えたこともある。ただ、やめることはいつでもできる。維持することが困難であり、大切だと考えている。

1週間前より新社会人として働き始め、社会の厳しさを実感している若者がいる。就職活動真っ只中にいて日々疲弊している若者がいる。就職活動中の先輩の大変そうな姿を見て、将来に不安を感じている若者がいる。さらに日々の仕事に魅力を感じなくなり転職を考えている卒業生もいる。

果たして今後は誰のために、一体何をしていけばいいのか。TNSの存在意義を今一度見つめなおさなければならない時期にきているのかもしれない。

今は就職活動生のための指導、そして新3年生・転職希望者の指導に力を入れていこうと思う。ただ、それを今後どれだけ続けていくべきか。いつ方向転換すべきか。今年は、そのことを真剣に考えたいと思っている。
posted by CTA at 17:47| 日記